FP2級(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)は、国家資格「ファイナンシャル・プランニング技能士」の中級レベル試験。「人にお金の話をプロとして説明できる」レベルとされ、金融・保険・不動産業界では事実上のスタンダード資格です。
FP3級が「自分のお金リテラシー」レベルなら、FP2級は「他人のお金プランを提案できる」レベル。「ライフプランニング・金融・タックス・不動産・相続・保険」の6分野を、より深く実務目線で学びます。
FP2級の受験資格
- FP3級合格者(最も一般的)
- AFP認定研修修了者
- FP業務に関する2年以上の実務経験
- 金融渉外技能審査3級合格者
FP2級・AFP・CFP・FP1級の違い
FP系資格は階層が複雑。「FP2級=国家資格・実務レベル」「AFP=民間資格・FP協会認定」「CFP=AFP上位・国際資格」「FP1級=国家資格・最高峰」。「FP2級→AFP・CFP・FP1級」と進むのが、独立FP・金融プロを目指す王道ルート。
FP2級は2025年4月からCBT方式化(金財)。日本FP協会は引き続き集合試験の場合があるため、要確認。学科+実技の2科目を両方合格して、初めて「FP2級合格」となります。
試験データ(2026年版)
- 受験料:学科5,700円+実技6,000円=合計11,700円
- 受験資格:あり(FP3級合格など)
- 試験形式:CBT方式(金財)または集合試験(FP協会)
- 試験時間:学科120分/実技90分
- 出題数:学科60問/実技40問(FP協会)/15問(金財)
- 合格基準:学科60点満点中36点以上/実技60%以上
- 合格率:学科40〜50%/実技50〜60%
「日本FP協会」と「金財」の2系統
FP3級と同じく、「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(金財)」の2系統。合格率は日本FP協会の方がやや高めで、独学派には日本FP協会がおすすめ。金財は金融業界の実務向けです。
学科・実技は別の試験
FP2級は「学科」と「実技」が別の試験として扱われます。片方だけ合格した場合は、合格証書がもらえず、再度両方受験する必要があります。「学科と実技を同時受験して両方合格」を狙うのが定石です。
① 「お金のプロ」としての実務レベル証明
FP2級は「人にお金プランを提案できる」実務レベルの証明。金融・保険・不動産業界では事実上の必須資格として、転職・配属・昇進で大きく評価されます。「FP2級+宅建」「FP2級+簿記」の組み合わせは、業界で非常に強力。
② 月10,000〜30,000円の資格手当
多くの金融機関で、FP2級取得者には月10,000〜30,000円の資格手当。年間120,000〜360,000円のプラス。大手生命保険・大手証券では月50,000円超のケースも。
③ AFP・CFP・FP1級へのステップアップ
FP2級取得者は、AFP認定研修を受けると「AFP」、その後CFP・FP1級へとステップアップ可能。「独立FP」「金融コンサル」として年収700万円以上のキャリアが視野に入ります。
④ 副業・コラム執筆・セミナー講師の機会拡大
FP2級保有者は「マネー系コラム執筆」「家計相談」「投資セミナー講師」など副業の幅が大きく広がります。クラウドソーシングサイトでFP記事執筆案件も多く、1記事5,000〜15,000円の単価で副業収入を得られます。
⑤ 独立FPとしての可能性
FP2級+実務経験で「独立FP」として個人事務所を構えることが可能。家計相談・住宅ローンアドバイス・相続対策などの相談業務で、年収500〜1,000万円を稼ぐ独立FPも多数。「定年後のセカンドキャリア」としても人気です。
社会人で平日1〜2時間・休日3〜4時間を勉強に充てられる方向けの、現実的な4ヶ月プランです。合計150〜300時間で合格レベル到達を目指します(FP3級合格者前提)。
第1〜2週:ライフプランニング(20時間)
最初の2週間で「公的年金・社会保険・住宅ローン」を一気に固めます。FP3級の延長線上だが、計算問題が増えます。「老齢年金額の計算」「住宅ローンの返済シミュレーション」など。
第3〜5週:リスク管理+金融資産運用(30時間)
「生命保険・損害保険」「株式・債券・投資信託」を学習。「保険料の計算」「ポートフォリオ理論」「期待収益率」など、3級にはなかった計算問題が頻出。
第6〜10週:タックスプランニング+不動産(50時間)
「所得税・住民税・確定申告」「不動産の取得・譲渡・所得税」を集中学習。「源泉徴収票の作成」「不動産譲渡所得の計算」は実技でも頻出。計算演習を多めに。
第11〜13週:相続・事業承継(30時間)
「相続税・贈与税・遺言・事業承継」を学習。「相続税の計算」「贈与税の特例」「事業承継税制」などが頻出。複雑な計算問題が多く、ノート整理が効果的。
第14〜16週:総合演習+直前対策(40時間)
過去問5回分を本試験形式(学科60問・実技40問)で解き、「学科・実技ともに60%以上」を安定させます。「予想問題集」もこなして合格圏内を確実に。
FP2級は市販テキスト+過去問で合格可能ですが、「AFP認定研修」で同時にAFP資格も取りたい方は通信講座が有効です(PR)。
- スマホ完結・動画講義
- AI問題復習機能
- 合格祝い金 5,000円
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通勤時間にスマホで学習したい方に。3万円台で動画+過去問アプリが揃う、社会人の定番。
スタディングを比較する →- AFP認定研修付き
- 添削指導付き(4回)
- 標準学習期間:6ヶ月
- 合格特典あり
「AFPまで同時取得」したい方に。添削指導付きでAFP認定研修もカバーされる定番講座。
ユーキャンを比較する →- フルカラーテキスト
- e-ラーニング対応
- 標準学習期間:6ヶ月
- 合格率の高さで定評
「動画+紙テキスト両方欲しい」方に。視覚的に分かりやすいフルカラー教材が定評。
フォーサイトを比較する →市販テキスト派には、「みんなが欲しかった!FPの教科書 2級」(TAC出版/2,090円)+「みんなが欲しかった!FPの問題集 2級」(TAC出版/2,090円)、加えて無料の「FP2級ドットコム」の組み合わせが定番です。合計4,180円で合格を狙えます。
難関資格に強い「アガルート」のFP講座
FP1級・CFPを見据えるなら、難関資格に強い通信講座を選ぶのが正解
アガルートアカデミー FP講座
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※ 受講料・カリキュラムは公式サイトをご確認ください。
Case 1:30歳・銀行員(東京)
FP3級取得後、半年でFP2級に挑戦。スタディング+過去問で独学4ヶ月、一発合格。「FP3級の知識を土台に、計算問題に集中して学習。合格後、住宅ローン部門に異動、月15,000円の資格手当+年収450万→530万円に。次はAFPに挑戦予定」。
Case 2:37歳・保険外交員(神奈川)
FP3級と同時並行でAFP認定研修を受け、半年でFP2級+AFPをダブル取得。ユーキャンのFP2級+AFP講座を6ヶ月で完走。「保険提案だけでなく、『家計全体の相談』ができるFPとして顧客対応の幅が広がった。年収450万→580万円に上昇」。
Case 3:48歳・元会社員→独立FP(埼玉)
早期退職を機に独立FPを目指して、FP2級から開始。FP3級半年→FP2級8ヶ月→AFP半年→CFP挑戦中。「年齢的に独学だと続かないので、フォーサイトの動画講座で。FP2級合格後、地元で個人FP事務所を開業、年商600万円を達成。CFP取得を目指して継続学習中」。
FP2級は、「お金のプロの最初の到達点」として、金融・保険・不動産業界の中堅キャリアに直結する万能資格です。
業界別・年収アップ目安
| 業界・職種 | 想定年収 | 資格手当 |
|---|---|---|
| 銀行・信金(資産運用部門) | 500〜700万円 | 月15,000〜30,000円 |
| 生命保険・損害保険(外交員) | 450〜700万円 | 月10,000〜25,000円 |
| 不動産(売買仲介) | 500〜800万円 | 月10,000〜20,000円 |
| 独立FP・個人事務所 | 500〜1,200万円 | —(事業主) |
王道ルート:FP3級 → FP2級 → AFP → CFP/FP1級 → 独立FP
FP2級を起点に、「AFP→CFP/FP1級→独立FP」と進むのが王道。「FP2級+宅建」「FP2級+簿記2級」の組み合わせも強力で、複数資格保有で年収レンジが大きく上がります。
原則受験不可。FP3級合格かAFP認定研修修了か実務経験2年以上が必要です。FP3級から始めて4ヶ月でFP2級を狙う「FP3級→2級」セット戦略がおすすめ。
学習時間目安は「FP3級=30〜80時間/FP2級=150〜300時間」。4〜5倍程度。計算問題が増え、知識の深さも要求されます。ただし、3級と2級で6分野は共通で、内容の延長線上にあります。
FP2級は学科・実技は別の試験として扱われます。片方だけ合格しても合格証書なし。次回試験で片方だけ受験可能ですが、合格は2科目同時クリアが原則。
「FP2級合格」+「AFP認定研修修了」でAFPに登録可能。AFP認定研修は20時間程度の学習+提案書作成。多くのFP講座で「FP2級+AFP」のセット商品が販売されています。AFPは民間資格ですが、業界での評価は高いです。
市販テキスト+過去問道場で合計5,000円程度で合格可能。「FP3級では理解が浅かった」「同時にAFPも取りたい」方は通信講座が有効。スタディングは独学派、ユーキャンはAFP同時取得派に最適。
独学派には「日本FP協会」がおすすめ。実技試験の合格率が日本FP協会の方が高め(50〜60% vs 40〜50%)。金財は金融業界の実務寄りで、銀行員などは会社指定で金財が多いです。
難易度は中級ですが、「FP3級の応用」と捉えれば対応可能。過去問3周以上でほぼ合格圏。落ちる人の大半は「計算問題対策の不足」。実技を軽視しないことが合格のコツです。
「FP2級合格直後→AFP→CFP・FP1級」が学習効率上は最適。知識が新鮮なうちに上位資格に挑戦すれば、最短2年でFP1級が狙えます。独立FPを目指す方の王道。
国家資格のため有効期限なし・更新不要。一度取得すれば一生使えます。AFP(民間資格)は2年ごとの継続教育15単位取得が必須。継続学習でアップデートする仕組みです。
FP2級の先には、AFP・CFP・FP1級、そして独立FP・金融コンサルの世界が広がっています。
- FP3級の詳細記事
- 宅地建物取引士の詳細記事
- 行政書士の詳細記事
- FP×宅建で広がる不動産・金融キャリア
シリーズ記事を通して、「FP2級から始める、お金のプロのキャリア設計」を伴走します。